天狗の乾燥機

ゲームや映画、アニメの感想を書いていくつもりです

2/3公開 「虐殺器官」 感想

ブログ開設して早速書くんですが、2/3に公開されたアニメ映画「虐殺器官」この作品について感想を書いていきます。 正直ブログを開設した理由の8割はこの作品について感想を書きたかったからです。(残り2割は最初の記事の通り)周りに語れる人がいないので・・・というのが本音。

 

原作小説は学生時代に読んでます、というよりはこの作者伊藤計劃さんの作品が好きで、「ハーモニー」「屍者の帝国」「メタルギアソリッド」も購入して読了済です。

前2つは虐殺器官と同じで先にアニメ映画化してます、そちらも観賞済なので機会があれば感想を書きたいですね。

 

あらすじは米国特殊部隊に所属しているクラヴィス・シェパードが虐殺が行われている紛争地帯に潜入し、虐殺を行っている将軍を暗殺するところから始まります。

幾つもの任務を行ってきたが、虐殺の陰にはジョンという謎の米国人の影が必ずちらつく。

謎の米国人は何者なのか、虐殺との関係は——?

以下ネタバレ含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先に大雑把に感想を述べてしまうと「一本の映画」としては纏まった作品だとは思います。とても楽しめました。不満や残念な部分もありますが満足度の方が高いです。

 

設定を変えてある部分は多少なりとありましたが(主人公の母親のくだりがない、アレックスの死因等)正直クオリティには直結しない、あまり影響はない設定変更だとは思っていたので変えてしまったのは大成功だと思います。

ただ主人公の母親の下りが全くないというのは残念でした。主人公ークラヴィスは夢の中で死んだ母親と対話し、独特の死生観を持っていたので・・・

代わりにヒロインのルツィアにその役割が任されていたように思えましたが、ちょっと足りないかな、とも感じました。ルツィアはクラヴィスとジョンを直接繋ぐ一本のケーブルのような役割だと思っていたのでそこらへん持たせすぎた印象を受けました。

 

アクションシーンは完璧でした。時折主観視点になるシーンがありますが臨場感がとてつもない。VRと同じくらい、というと大げさですがFPSやアクションゲームをプレイしているのに近い感覚を受けました。今のアニメ、というより実写でもなんでもゲーム以外の映像作品でこういった経験は久方ぶりだったので衝撃でした。最近あまり映画を見れてないので自分の視野が狭いだけかもしれませんが・・・

 

演技について

流石ベテランといった感じでした。クラヴィス役の中村悠一さんはクラヴィスの生真面目な性格を台詞の端々に感じられるような演技でしたし、ウィリアム役の三上哲さんはシンプルな性格でフランクに親しみを持ちやすい、しかし意志の強い軍人を演じきっていました。

一番凄かったのはジョン役の櫻井孝宏さんで、ジョン役はとても難しい役だったと思いますが、ミステリアスでありながら人間臭く、絶望しているように見えながらも希望を持ち続け、日和見かと思えば確固たる意志を持つこの不思議なキャラクターを見事にジョン=櫻井と思わせる、名演でした。

 

世界観・美術に関しては純粋にSFを追求されています。また時代設定が2020年代と設定されていてフィクションではあるものの、現代社会とシンクロしている部分もあるのでそういった点に注目しても面白いかもしれません。

 

この作品はSFが好きな人にとっては7割くらいの人がツボにハマると思うのでまだの人は是非見てほしいです。アクションシーンだけでも十分楽しめる出来です。(でもR15なのでそこだけは注意、結構グロテスクなシーンもある)

 

 正直、まだ語り足りないんですが自分の文章力だと拙い文章がさらに酷いことになるのでまた落ち着いた頃に書こうかとは思ってます。劇場公開が終わった頃かBDが出るくらいになるかな?次はいつ更新するかは分かりませんが・・・一応最近クリアしたゲームの感想になると思います。多分ダンガンロンパ3グラビティデイズ2。もしかしたら別のになるかもしれないけども

 最後に虐殺器官の一文で好きなものを一つ

 

「これが、僕の物語だ」

 

 

ではまた。